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婦人科腹腔鏡手術について
腹腔鏡手術は、患者さんの体の負担を出来るだけ少なくする手術(低侵襲手術:minimally invasive surgery)として外科系各科において広く実施されるようになってきています。
産婦人科領域でも急速に普及してきており、現在では良性疾患のほぼ全ての症例が腹腔鏡手術の適応疾患となってきています。
例えば、子宮筋腫に対する子宮筋腫核出術(筋腫だけを摘出し子宮は温存します)や子宮摘出術、卵巣嚢腫に対する嚢腫摘出術(腫瘤だけを摘出し卵巣は温存します)や卵巣摘出術、子宮外妊娠(異所性妊娠)に対する卵管摘出術、などです。勿論、腫瘍の大きさやお腹の中の炎症や癒着などにより腹腔鏡が困難な場合もあります。
開腹手術との比較
開腹手術と比較した場合における腹腔鏡手術の主なメリットとデメリットを示します。
メリット
- 入院期間が短い
- 術後の痛みが軽く早期の歩行が可能
- 早期の社会復帰が可能
- 手術創が小さく美容上も優れている
デメリット
- 全ての手術が完遂出来る訳ではなく開腹手術に移行する場合がある
- 手術時間が長くなることがある
- 腹腔鏡特有の合併症の可能性がある
などが挙げられます。
技術認定医制度について
日本産科婦人科内視鏡学会においては、「技術認定医制度」が2002年より施行されました。
これは内視鏡手術に携わる医師の技術と知識を評価し、安全かつ円滑に内視鏡手術が施行出来る者を認定し、婦人科領域における内視鏡手術の発展と普及を目的としたものです。
以前は当院でも腹腔鏡手術を積極的に実施していた時期がありましたが、しばらく技術認定医が不在となっていたため手術対応が出来ない時期が続いていました。
2016年6月より新たに常勤医として技術認 定医が着任致しました。
これからは、低侵襲手術である腹腔鏡手術に積極的に取り組んで行きたいと思っています。
腹腔鏡手術を検討されている方がいらっしゃいましたら、現在通院しているかかりつけの先生にご相談いただくか、当科外来を受診して下さい。