治療理念
- チーム医療
患者さんと関わるすべての担当スタッフが、リハビリテーションを計画し、患者さんの目標に到達できるように協力して行っていきます。 - 在宅へ繋げるリハビリテーション
病気やケガ等により身体に障害を呈された方々に対し積極的なリハビリテーションを行い、安心して自宅での生活を送れるように、実際の生活を想定したリハビリを行っていきます。 - 地域リハビリテーション
大村市の中核病院として、地域の方々や各地域の医療関係者と協力しリハビリを行っていきます。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
- 呼吸器リハビリテーションⅠ
- 運動器リハビリテーションⅠ
- 心大血管疾患リハビリテーションⅠ
- がん患者リハビリテーション
スタッフ紹介
当院には認定理学療法士(代謝/運動器/補装具)、3学会合同呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士、心不全療養指導士、糖尿病療養指導士などが在籍しており、質の高い理学療法の提供を目指しています。
【令和7年4月現在のスタッフ数】
理学療法士:25名
作業療法士:18名
言語聴覚士:6名
助手:1名
計50名
急性期病棟チーム
急性期チームは、術後早期や発症から間もない方でも、医師や看護師と相談しながら可能な限り早期離床できるように、リスク管理を十分行いながらリハビリを進めていきます。
骨折などによる外傷・疾病・手術の直後から起こる様々な問題に対して、検査・測定などの評価を適切かつ迅速に行い、ひとりひとりの病態に合わせたプログラムを立案し、リハビリを実施していきます。

回復期リハビリテーション病棟チーム
回復期チームは、病棟専従スタッフを多く配置しており、休日や年末年始などに関わらず365日患者さんにリハビリを提供できる体制をとっています。
笑顔で在宅生活に戻っていただくことを目標に、各専門職が患者さん毎に必要となる機能や能力を評価し、必要に応じてしっかりと時間をかけて治療をしていきます。
さらに、定期的に他職種とのカンファレンスを行うほか、回復期病棟の全患者さんを対象に週一回の回診を行い、職種の枠をこえて情報共有し患者さんがよりよい状態で在宅復帰・社会復帰できるようにスタッフ一丸となって取り組んでいます。
地域包括ケア病棟チーム
地域包括ケア病棟には、急性期治療は終了したけれどもう少し経過観察が必要な方や、重症ではないけれど入院加療が必要な方、在宅等へ復帰するためリハビリや看護が必要な方などが疾患に関わらず入院されます。
病状が落ち着いてきた方に対して早朝からリハビリを行い、医師・看護師・リハビリスタッフ・ソーシャルワーカー・地域のサービス機関が連携し、退院後の生活を見据えた環境調整やサービス調整を行いながら「入院前に生活していた場所」への退院を目指しています。
外来リハビリチーム
外来チームは・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、それぞれの病気やケガによって生じた障害に対し、外来通院を通して個々の状態に応じたリハビリテーションを提供しています。
各患者さんに担当者を決めリハビリ開始から終了まで一貫して対応する事により信頼関係を築き、病態に合わせた訓練プログラム立案・リハビリ実施に取り組んでいます。
また、当院退院後や他施設からの紹介にも対応しています。
外来リハビリ通院に関しましては、月~金(土・日・休日除く)午前8:30~12:30
午後13:30~16:00頃、時間帯・頻度はご相談により対応させていただきます。
言語聴覚士チーム
言語聴覚士チームでは、脳卒中や神経疾患などの様々な原因で「言いたいことを上手く伝えられない」「呂律が回らずはっきりと話すことができない」などの症状(失語症、構音障害など)がある方や、記憶障害などの高次脳機能障害、「食べ物を飲み込みにくい」「食事の時にムセることが多くなった」などの症状(摂食嚥下障害)がみられる方に対してリハビリテーションを行っています。
また、言語発達の遅れや話し方に不明瞭さがあるこども達に対しても言語訓練を行っています。『さかな』を『たかな』、『かに』を『たに』などと誤って発音してしまう場合や、ことばでのやり取りに苦手さがある場合などについてもご相談ください。
当院での言語療法の対象となる障害は以下の通りです
- 高次脳機能障害
- 構音障害
- 音声障害
- 摂食・嚥下障害
- 言語発達障害
- 発達障害
小児リハビリテーションチーム
小児リハビリテーションチームでは運動面や言語面の発達に偏りのある子ども達について、医師の指示の下に専門の言語療法士が必要な発達支援を行い、子ども達の健やかな成長と自立した生活を目指しリハビリを行っています。遊びを通じて社会性を育み、自立性を促すことを目標に計画立案・介入を行っていきます。
小児リハビリテーション リーフレットはこちら
参加学会
近年の学会・研修会 参加および発表実績(個人での参加分は含めておりません)
・日本理学療法学術研修大会
・日本運動器理学療法学会学術大会
・日本心臓リハビリテーション学会学術大会
・日本循環器学会学術集会
・回復期リハビリテーション病棟協会研究大会
・地域包括ケア病棟研究大会
・リハビリテーション・ケア合同研究大会
・日本義肢装具学会学術大会
・日本訪問リハビリテーション協会学術大会
・長崎県理学療法士学術大会
・日本作業療法学会
・リハビリテーションケア合同研究大会
・九州作業療法学会
・日本発達系作業療法学会
・ADL評価法FIM講習会
・がんリハビリテーション研修会
・日本言語聴覚学会
・日本学習障害学会学術大会
・日本高次脳機能障害学会学術大会
・日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会
スタッフ教育体制
リハビリテーション室では月に1回のリハビリ学習会と毎週1回のリハビリチームカンファレンスを行っています。
チーム医療を推進していくために専門性と連携の向上と医療安全に関する教育とフォロー体制の構築を進めています。
また、院内の様々な委員会にリハビリスタッフとして参加・協力し、病院全体の質の向上に取り組んでいます。
新人リハビリスタッフには新人オリエンテーションにて業務内容や各病棟の取り組み、医療人、社会人としての教育を行っています。

