治療理念
- チーム医療
患者さんと関わるすべての担当スタッフが、リハビリテーションを計画し、患者さんの目標に到達できるように協力して行っていきます。 - 在宅へ繋げるリハビリテーション
病気やケガ等により身体に障害を呈された方々に対し積極的なリハビリテーションを行い、安心して自宅での生活を送れるように、実際の生活を想定したリハビリを行っていきます。 - 地域リハビリテーション
大村市の中核病院として、地域の方々や各地域の医療関係者と協力しリハビリを行っていきます。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーションⅠ
- 呼吸器リハビリテーションⅠ
- 運動器リハビリテーションⅠ
- 心大血管疾患リハビリテーションⅠ
- がん患者リハビリテーション
スタッフ紹介
リハビリテーション部部長兼リハビリテーション室室長:前田和成(整形外科医)
室長代理:金子創一(理学療法士長)
副室長:中山真一(作業療法士長)
主任:高木麻妃、崎村寛明、樫山力、阿比留淳也、吉田幸太郎、藤田俊一郎(言語聴覚士長)
【令和2年7月現在のスタッフ数】
理学療法士:25名
作業療法士:19名
言語聴覚士:6名
助手:1名
計51名
急性期病棟チーム
骨折などによる外傷・疾病・手術の直後から起こる様々な問題に対して、一次障害・二次障害に関わらず治療・訓練を行い早期離床へと繋げていきます。そのために急性期チームの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は、検査・測定(関節可動域・筋力・筋持久性・協調性)など精神及び身体的な評価を行い、よりよく回復できるように病態に合わせたプログラムを立案・実施していきます。
これらにより理学療法士は「基本的動作である起き上がり・座位・立ち上がり・立位・移乗・歩行」作業療法士は「日常生活動作の食事・整容・更衣・排泄・入浴」言語聴覚士は「失語・嚥下障害」に対し治療・訓練を実施し、各動作の向上を図っていきます。
回復期リハビリテーション病棟チーム
回復期チームは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士からなる病棟専従スタッフを配置しており、365日患者さんにリハビリを提供できる体制をとっています。
笑顔で在宅生活に戻っていただくことを目標に、各専門職が患者さん毎に必要となる機能や能力を評価し、必要に応じてしっかりと時間をかけて治療をしていきます。
さらに、定期的に他職種とのカンファレンスを行うほか、回復期病棟の全患者さんを対象に週一回の回診を行い、職種の枠をこえて情報共有し患者さんがよりよい状態で在宅復帰・社会復帰できるようにスタッフ一丸となって取り組んでいます。
地域包括ケア病棟チーム
地域包括ケア病棟には、
- 急性期治療は終了したがもう少し経過観察が必要な方
- 在宅や入所施設から重症ではないが入院加療が必要な方
- 在宅等へ復帰するためリハビリテーションや看護が必要な方
が疾患に関わらず入院されます。病状が落ち着いてきた方に対して早期からリハビリテーションを行い、医師・看護師・リハビリスタッフ・ソーシャルワーカー・地域のサービス機関が連携し環境調整やサービス調整を行いながら「入院前に生活していた場所」への退院を目指しています。
外来リハビリチーム
外来チームは・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が、それぞれの病気やケガによって生じた障害に対し、外来通院を通して個々の状態に応じたリハビリテーションを提供しています。
各患者さんに担当者を決めリハビリ開始から終了まで一貫して対応する事により信頼関係を築き、病態に合わせた訓練プログラム立案・リハビリ実施に取り組んでいます。
また、当院退院後や他施設からの紹介にも対応しています。
外来リハビリ通院に関しましては、月~金(土・日・休日除く)午前8:30~12:30
午後13:30~16:00頃、時間帯・頻度はご相談により対応させていただきます。
言語聴覚士チーム
言語聴覚士チームでは、脳卒中や神経疾患などの様々な原因で「言いたいことを上手く伝えられない」「呂律が回らずはっきりと話すことができない」などの症状(失語症、構音障害など)がある方や、記憶障害などの高次脳機能障害、「食べ物を飲み込みにくい」「食事の時にムセることが多くなった」などの症状(摂食嚥下障害)がみられる方に対してリハビリテーションを行っています。
また、言語発達の遅れや話し方に不明瞭さがあるこども達に対しても言語訓練を行っています。『さかな』を『たかな』、『かに』を『たに』などと誤って発音してしまう場合や、ことばでのやり取りに苦手さがある場合などについてもご相談ください。
当院での言語療法の対象となる障害は以下の通りです
- 高次脳機能障害
- 構音障害
- 音声障害
- 摂食・嚥下障害
- 言語発達障害
- 発達障害
当部門では患者さんとご家族が安心して訓練に取り組めるように、まごころをもった対応を心がけています。
小児リハビリテーションチーム
小児リハビリテーションチームでは運動面や言語面の発達に偏りのある子ども達について、医師の指示の下に専門の療法士が必要な発達支援を行い、子ども達の健やかな成長と自立した生活を目指し取り組んでいきます。
小児リハビリテーション リーフレットはこちら
参加学会
近年の学会・研修会 参加および発表実績(個人での参加分は含めておりません)
- 日本理学療法士学術大会
- 世界作業療法学会、日本作業療法学会
- がんのリハビリテーション研修会
- 日本言語聴覚学会
- 全国心リハ学会学術集会
- へき地地域医療学会
- 九州心臓リハビリテーション研修会
- PT全国学術研修大会
- 義肢装具学会学術大会
- 環境適応講習会
- リハビリテーション・ケア合同研究大会
- 九州PT・OT合同学会
- 認知運動療法アドバンスコース
- 日本高次脳障害学会
-
川平法実技講習会
-
県央脳卒中リハビリセミナー
-
全国回復期リハ病棟研究大会
-
日本静脈経腸栄養学会学術大会
-
医療技術部会
-
日本老年医学学術集会
-
離床研究会 全国研修大会
-
地域包括ケア病棟研究大会日本LD学会
-
日本呼吸ケア・リハ合同学会学術集会
-
日本発達障害学会
-
日本摂食嚥下リハビリテーション学術大会
-
日本早期認知症学会学術大会
-
日本認知症ケア学会
-
日本ディサースリア学術集会
効果のある質の高いリハビリテーションを提供するために、リハビリテーション室スタッフ一同、日々自己研鑽に励んでおります。
スタッフ教育体制
リハビリテーション室では月に1回のリハビリ学習会と毎週1回のリハビリチームカンファレンスを行っています。
チーム医療を推進していくために専門性と連携の向上と医療安全に関する教育とフォロー体制の構築を進めています。
また、院内の様々な委員会にリハビリスタッフとして参加・協力し、病院全体の質の向上に取り組んでいます。
新人リハビリスタッフには新人オリエンテーションにて業務内容や各病棟の取り組み、医療人、社会人としての教育を行っています。